VPN（仮想プライベートネットワーク）をトレントに使用することで、ファイルのダウンロードを外部からは見えなくできます。
VPN接続で確立したインターネット通信は強固なセキュリティで秘匿化されるため、その通信で何をおこなっているのかを部外者は知ることができない状態になります。
トレントでファイルをダウンロードしたりアップロードしたりするときは、VPNを使用すると安全にやり取りできます。
目次
トレントに使うVPNとは
- VPNでインターネット接続を秘匿化すると、トレントを使用していることも見えなくなる。
- ノーログポリシーを表明しているVPNならログが保存されないため足がつかない。
- キルスイッチが付いていると不注意で個人情報が洩れることを防げる。
トレントに使うVPNには、インターネット接続を秘匿化してダウンロードやアップロードを外部から見えなくする効果があります。
さらに、ノーログポリシーを表明しているVPNなら接続ログを取っていないため、痕跡を残さずにトレントしたいという目的を果たせます。
ノーログポリシーとは
閲覧履歴やIPを記録しない（接続ログを取らない）こと。ノーログのVPNなら「足がつかない」ため、通信の証拠をつかむのが極めて困難になります。
また、キルスイッチが付いているVPNなら、気付かないうちにVPN接続が切れていたときに、情報がダダ洩れることがないので安心です。
キルスイッチとは
VPN接続の切断と連動してインターネット接続を切る仕掛け。「いつの間にかVPNが切れていたせいでIPが公開された状態になっていた」というチョンボを防げます。
つまり、トレントを使用するためのVPNには、ノーログとキルスイッチが不可欠と言えます。
VPNでトレントする手順
- VPNでインターネット接続する
- トレントクライアントを起動する
- トラッカーサイトでtorrentファイルを探す
- トレントでファイルをDL/ULする
VPNでインターネット接続する
VPN接続を使用するには、VPNプロバイダーと契約する必要があります。
VPNの会社はたくさんありますが、使いやすいVPNはこちらの記事で解説しています。
トレントクライアントを起動する
トレントクライアントはたくさんあります。いくつか使ってみて使いやすいものに落ち着くのが良いです。
が、いろいろ使ってみるのが面倒なら、Transmissionがシンプルで操作性が良いです。
トラッカーサイトでtorrentファイルを探す
トラッカーサイトとは、torrentファイル（拡張子は.torrent）を集積しているサイトのことです。
ダウンロードしたいファイルをトラッカーサイトで探して、torrentファイルを入手します。
トレントでファイルをDL/ULする
入手したtorrentファイルをトレントクライアントに取り込むと、目的のファイルのダウンロードが開始されます。
トレントでダウンロードしたファイルは、共有フォルダで他のトレントユーザーと共有されます。
つまり、ダウンローダーである自分は同時にアップローダーにもなるということを理解しておく必要があります。
トレントに無料VPNはやめとけ
- 無料VPNの運営者が健全かどうかは不明。
- ウイルスやマルウェアを仕込まれる危険性。
- サーバーが少なく技術力が乏しいため通信速度が遅い。
- ノーログポリシーではない。
- キルスイッチがない。
無料のVPNも存在しますが、運営者が何の目的で無料にしているのかは分からず、健全かどうかは不明です。
VPN用のサーバーを諸外国で運用するには多額の費用がかかります。表向き無料で運用するためには、裏側で収益になることを何かおこなっていく必要があるでしょう。
広告表示ならまだ健全ですが、IPなどの個人情報を抜き取って販売・流通したり、VPNアプリを仕込ませて手ちがいに契約させるなど悪質な手口はあとを絶ちません。
また、サーバーの数が少ないため通信速度は遅くなりがちです。
ノーログポリシーを表明していない場合がほとんどです。接続ログは個人情報の一つとして運営者に抜き取られてしまいます。
キルスイッチを搭載していないことも多く、注意しながらインターネット接続していないと情報が漏れてしまうことがあります。
トレントに無料のVPNを使用するのは、それなりのリスクを負うことを理解しておかなければなりません。
結局、足がついてしまうVPNならトレントには無価値ということになってしまいます。
トレントにおすすめのVPN
- サポート面や運用の健全性で安心できる日本社のVPN。
- 海外の会社であるが利用者が多く運用実績が高いVPN。
トレントにおすすめするVPNは、信頼できる日本社のVPN、もしくは海外の会社であれば運用実績の高いVPNのどちらかです。
個人的には、日本社のVPNがあるのにわざわざ海外のVPNを選ぶ理由はないと感じます。
ただ、「接続できるサーバー数は多い方がいい。」とか「英語が得意だからサポートも苦にならない。」なら海外のVPNでも良いでしょう。
はじめてVPNを使用するなら日本社のVPNにしておくのが無難です。
まとめ
- トレントに使うVPNには、インターネット接続を秘匿化してダウンロードやアップロードを外部から見えなくする効果がある。
- ノーログポリシーを表明しているVPNならサーバーにも接続ログが残らないため、痕跡を残さずにトレントする目的を果たせる。
- キルスイッチが付いているVPNなら、気付かないうちにVPN接続が切れていたときに、情報がダダ洩れることがないので安心。
- 無料のVPNも存在するが、運営者が何の目的で無料にしているのかは分からず、健全かどうかは不明。
- トレントにおすすめするVPNは、信頼できる日本社のVPN、もしくは海外の会社であれば運用実績の高いVPNのどちらか。
- はじめてVPNを使用するなら日本社のVPNにしておくのが無難。