VPNを使って他国のYouTubeプレミアムと契約するのは違法じゃないのか…と思う人もいるかもしれません。
しかし、そのような法律は存在しないので違法性はないです。
VPNは、それ自体に違法性はありません。最近では、総務省のガイダンスでも、情報漏えい防止やプライバシー保護のためにVPNを推奨しているくらいです。
VPNを使って他国のYouTubeプレミアムと契約するのは、実はGoogleが定めたYouTube利用規約に引っかかります。ただ、利用規約は法律ではないので違法性はないです。
サーバー設置国が多いVPNを選ぶと、YouTubeプレミアムと契約できる国の選択肢も多くなります。
VPNでプレミアムは違法か
- VPN自体に違法性は無い。むしろ普及していく。
- VPNを使ってYouTubeプレミアムと契約することを罰する法律は無い。
- YouTubeが独自で設けている利用規約は存在する。
いままでにVPNを使ったことが無くて、はじめて「VPN」という言葉を聞いた人は、「VPNって法律的に大丈夫なの?」と思うかもしれません。
VPN自体に違法性はありません。
VPNは簡単に言うと、ネット通信を保護する目的で使われる健全な技術です。最近は次のようなケースで使われています。
- リモートワーク:会社と随時ネット通信する状態になるが、重要情報が漏れたり盗まれる点で心配。VPNを使用すれば通信を保護できる。
- 公衆無線WiFi:セキュリティが無いため、悪意のある人なら誰でも傍受できてしまうのが弱点。VPNを使用すれば通信を保護できる。
ネット通信を秘匿して(見えなくして)保護するため、日本から他国のサーバーに接続した場合は、そのサーバーからネット接続しているように見えるほどです。
VPNを使って他国のYouTubeプレミアムと契約することに違法性はありません。
VPNで安くすると規約違反
2.3 地理的な制限事項
有料サービス、および有料サービスで利用可能な一部のコンテンツは、特定の国でのみ利用できる場合があります。お客様は、ご自身の居住国を偽るために虚偽、不正確、または誤解を招くような情報を提供しないこと、また有料サービスまたは有料サービス内のコンテンツへのアクセスや利用に関する制限の回避を試みないことに同意します。
VPNを使ってYouTubeプレミアムを安く契約しようとすることは利用規約に引っかかります。
- 居住国をごまかして嘘の住所で申込むと規約違反になる。
- YouTubeの地域制限をVPNで回避しようとすると規約違反になる。
これらのことは知っておくべきです。
居住国を偽る情報を提供しない
他国のYouTubeプレミアムと契約するときは、Googleアカウントの地域でも、その国を設定しておく必要が出てきます。
Googleアカウントに設定されている地域から国を判断して、その国の料金を提示してくるからです。
たとえば、日本人としてのGoogleアカウントでYouTubeプレミアムに申込みしようとすると、申込み画面には日本の料金が表示されます。
たとえば、アルゼンチンの住人としてYouTubeプレミアムに申込みしようとするとアルゼンチンの料金が表示されます。
Googleとしては、居住国の料金でYouTubeプレミアムを利用してもらいたいので、「居住国を偽る情報をGoogle側に提供しないでほしい」と規約に書いているわけです。
利用に関する制限を試みない
YouTubeは、国・地域に適したコンテンツを提供する目的で地理的な制限をしています。そのうえで、その国に適した料金を設定しているわけです。
たとえば日本では、日本国内で視聴するのにふさわしいコンテンツを提供するように制限しています。そして、日本に適した料金でサービスしています。
そのため、VPNを使って他国のサーバーに接続したうえでYouTubeプレミアムを利用することは、地理的な制限を回避していることになります。
つまり、VPNを使うことは「YouTubeの利用に関する制限の回避を試みる行為」にあたる可能性があります。
VPNで契約するメリデメ
メリット
- 他国のYouTubeプレミアム料金で契約できる。
- ほかの有料動画サービスの契約にも使えるので、総じて安くなる。
デメリット
- YouTube Musicの人気曲やチャートが現地のものになる。
- YouTubeプレミアムを解除されても文句は言えない。
VPNを使ってYouTubeプレミアムと契約するメリットは、他国の料金で契約できることに尽きます。
また、VPNを使った契約はYouTubeに限らず、ほかの有料動画サービスの契約でも同様にVPNを使えます。
いくつかの有料動画サービスを契約している人は、VPNを使った場合の料金で見直してみるとかなり節約できるはずです。
デメリットは、契約したその国の現地に合うかたちでサービスが提供される点です。YouTube Musicに表示されるチャートなどは現地の楽曲になってしまいます。
あと、何らかの理由で居住国に誤りがあることが判明して、YouTubeプレミアムを解除されたとしても、何も文句は言えません。
VPNで垢BANはない
- VPNでYouTubeプレミアムと契約したせいで、垢BANされることはない。
- VPNで通信しているかどうかは、本人以外にはわからないから。
- 垢BANの原因は、Googleアカウントに紐づいている国籍、カード情報などが疑わしい。
VPNで他国のYouTubeプレミアムと契約したことを原因に垢BANされることはないでしょう。
VPNを使うことは自由だし、その国の人がVPNでYouTubeを視聴することは普通にあり得ることだからです。
VPNは垢BANの理由にはなり得ません。
垢BANの原因は、Googleアカウントの国籍、カード情報などが、契約したその国と一致していないことが疑わしいです。
- Googleアカウントは新規のものを使用して契約する。
- カードは、以前にGoogleサービスで使用したことがないカードを使う。
- WebブラウザはGoogleChromeではなく、Firefoxを使う。
WebブラウザがGoogleChromeの場合は、とくにGoogleアカウントの情報や、以前使用したカード情報を記憶していることがあります。
ブラウザキャッシュやCookieを削除してもダメな場合は、Firefoxというプライバシー保護に強いブラウザから契約してみると上手くいくかもしれません。
まとめ
- VPN自体に違法性はない。VPNは簡単に言うと、ネット通信を保護する目的で使われる健全な技術。
- VPNを使ってYouTubeプレミアムを安く契約しようとするのは、規約違反に引っかかる。
- YouTubeは、国・地域に適したコンテンツを提供する目的で地理的な制限をして、その国に適した料金を設定している。
- Googleとしては、居住国の料金でYouTubeプレミアムを利用してもらいたい。
- VPNを使って他国のサーバーに接続したうえでYouTubeプレミアムを利用することは、地理的な制限を回避していることになる。
- VPNを使ってYouTubeプレミアムと契約するメリットは、他国の料金で契約できること。
- VPNで他国のYouTubeプレミアムと契約したことを原因に垢BANされることはない。垢BANの原因は、Googleアカウントの国籍、カード情報などが、契約したその国と一致していないことが疑わしい。
- サーバー設置国が多いVPNを選ぶと、YouTubeプレミアムと契約できる国の選択肢も多くなる。