トレントするときにVPNを使っても意味ないのではないか。やろうと思えば追跡できてしまうのでは?
…と感じる人もいるでしょう。たしかに、中途半端なVPNサービスを使うと痕跡が残ってしまいます。
トレントで使用するVPNを選ぶときに大事なのは、
- IPアドレスが見えなくなること。
- 閲覧履歴が残らないこと。
- VPN接続の切断と連動してネット接続も切れること。
トレントで使用するための条件を満たすVPNなら、とうぜんIPアドレスが見えなくなり、さらに閲覧履歴も残らないため追跡はほぼ不可能になります。
目次
トレントにVPNは意味ないのか
- べつにVPNを使わなくてもトレント自体はできる。
- トレントに秘匿性を確保したいならVPNを使う意味はある。
- ただし、プライバシー保護や機密性が高いVPNでなければ意味がない。
トレントにVPNは意味ない(効果がない)と考えるのは、VPNを使っても完璧ではないだろうと疑っているところがあるからでしょう。
VPNサービスはたくさんあり、そのなかには残念なサービスレベルのVPNも混在しています。
しかし、VPNの秘匿性に加えて、ノーログ(ログを保存しない)を表明していたり、キルスイッチ(強制遮断機能)を備えてプライバシー保護を徹底しているVPNサービスもあります。
こういったVPNなら、トレントでVPNを使用することに「意味がある」と感じられるはずです。
意味ないVPNとは
- VPNサービス側に閲覧履歴やIPが残ってしまう。
- VPNがオフであってもネット接続できてしまう。
トレントに使用するうえで意味ないVPNとは、「足がつく」VPNと言えます。
VPNサービスがログを取っていると、トレントを使用した履歴やそのIPアドレスが残ってしまいます。
また、VPN接続が切れた状態であってもトレントを続けることができてしまうと、VPNの意味がありません。
トレントを万全な体制でおこないたいなら、VPNのノーログとキルスイッチは欠かせない要素と言えます。
ノーログじゃないと意味ない
ノーログ(No-log)は、VPNサービスがログを保存しないことです。
ユーザーのプライバシー保護を優先しているVPNでは、ノーログポリシーを掲げています。
トレントでVPNを使用する場合は、VPNの秘匿性に加えて、VPNサービスがプライバシー保護を徹底してくれないと意味ないわけです。
キルスイッチが無いと意味ない
キルスイッチ(Kill Switch)は、VPN接続が切断されたときに連動してネット接続も一緒に切る機能です。
もしVPN接続が切れた状態でうっかりネット接続できてしまうと、IPが公開されたままトレントする状態になってしまいます。
キルスイッチは、VPN接続とネット接続を連動させることで、利用者のうっかり不注意を防ぐ機能と言えます。
トレントと警察の関係
- トレントを使用すること自体に、何も問題はない。
- VPNを使用すること自体に、何も問題はない。
- トレントで、著作権で保護された作品ほか法律を侵す内容のファイルをDL/ULすることは法律違反である。
- VPN接続してトレントを使用すると、ログが残らないため痕跡をつかむのが極めて難しい。
※DL:ダウンロード、UL:アップロード
VPNでトレントを使用する場合に留意すべきなのは、著作権や法律に反する内容のファイルをDL/ULする行為は法律違反であるという点です。
いままでにもトレントなどのファイル共有で警察が逮捕した事件は数々あり、そのほとんどが著作権で保護された作品(映画・音楽・動画など)をULしたというものです。
警察が捜査するときに手がかりにするのは、プロバイダーが保存しているログ(記録)です。とくにIPアドレスが分かれば身元を特定できます。
しかし、ノーログポリシーを掲げているVPNでは、閲覧履歴やIPアドレスなどのログをそもそも保存しないため、追跡が極めて困難になります。
というか、ほぼ不可能です。
VPNなしでトレントする場合
- VPNなしでもトレントはできるし、別に問題はない。
- 著作権が保護された作品ほか法律に反する内容のファイルをDL/ULしないこと。
- IPアドレスが常に公開されていることを意識しておくこと。
VPNなしでトレントする場合であろうと、法律に反する内容のファイルを取り扱わないように注意する必要があります。
また、VPNなしの場合はIPアドレスが常に公開されている状態のままでトレントを使用していることになります。
トレントにVPNは必要か
トレント(Torrent)にVPNが必要かどうかは、ファイルのやり取りにどれほどの秘匿性を求めるかによるでしょう。
インターネット上でおこなう通信は、常に第三者(当事者以外)にさらされている状態です。
さらに、プロバイダーがログを取っているため、閲覧履歴などの情報も保存されています。
この状態でトレントを使用することを好ましく思わない場合は、VPNを使用すると良いでしょう。
VPNの匿名性は高い
VPNの秘匿性は高く、トレントにおいてもVPNを使用すればIPアドレスが見えなくなるため匿名の状態になります。
- IPアドレスを見えなくしてトレントを使いたい。
- 閲覧履歴を残さないようにしてトレントを使いたい。
このような場合は、VPNを使うことでトレントの匿名性を確保できます。
トレントにも使用しやすいVPNについては、こちらの記事で解説しています。
まとめ
- トレントにVPNは意味ない(効果がない)と考えるのは、VPNを使っても完璧ではないだろうと疑っているところがあるから。
- トレントに使用するうえで意味ないVPNとは、「足がつく」VPN。
- VPNの秘匿性に加えて、ノーログ(ログを保存しない)を表明していたり、キルスイッチ(強制遮断機能)を備えているVPNサービスもある。
- ユーザーのプライバシー保護を優先しているVPNでは、ノーログポリシーを掲げている。
- VPNでトレントを使用する場合に留意しなければならないのは、著作権や法律に反する内容のファイルをDL/ULする行為は法律違反であるという点。
- ノーログポリシーを掲げているVPNでは、閲覧履歴やIPアドレスなどのログ(記録)をそもそも保存しないため、追跡が極めて困難になる。
- トレントで使用するための条件を満たすVPNなら、とうぜんIPアドレスが見えなくなり、さらに閲覧履歴も残らないため追跡はほぼ不可能になる。